主催:応用物理学会/日本光学会/微小光学研究グループ
第130回微小光学研究会
「自在な微小光学 〜プリンタブル、フレキシブル〜」
日時 : 2013年12月6日(金) 10:20~16:30
場所 : 九州大学 筑紫キャンパス 総合研究棟(C-CUBE)1階「筑紫ホール」
(〒816-8580 春日市春日公園6-1)
会場付近地図
交通 : JR鹿児島本線 「大野城駅」徒歩7分
10:20~10:30 開会の挨拶
1. 無機ナノシートコロイドの液晶相とその応用 |
福岡工大:宮元展義 |
液晶というと通常は有機材料を用いたものが思い浮かぶが,実は無機材料を用いた液晶もある.これにより,無機材料に特有の触媒特性,光物性,電子物性,磁気物性などと液晶の柔軟性を組み合わせた様々な機能の実現が期待される.さらに無機・有機複合材料への展開も可能である. |
2. 3Dプリンターの現状と展望 |
システムクリエイト:立石弘幸 |
最近,3Dプリンターという言葉を見聞きしない日はない.なぜ今3Dプリンターが注目されているのか?3Dプリンターにはどのような方式があり,それぞれの特徴は何か?3Dプリンターで何がどこまで実現できるのか?本講演を聴けば3Dプリンターの全てがわかる.実物の展示も予定. |
3. 光を利用した超精密研磨面の検査技術の開発 -光散乱と応力による新たな潜傷可視化技術- |
産総研: 坂田義太朗 |
超精密研磨された平滑面に潜む「微小な傷」を探し出す光計測技術である.被測定物表層に引張応力を加え,応力集中により発生した屈折率変化を光散乱強度の変化としてとらえる.特に応力誘起前後の光散乱強度変化の大きい部分を潜傷とすることで,閉じた潜傷を選択的に検出できる. |
4. 第三世代有機エレクトロルミネッセンス材料 |
九州大:安達千波矢 |
現在、有機ELは実用化の時期を迎え,中小型のモバイル用途から照明や大型TVへの展開が積極的に図られている.しかしながら,有機ELの基幹材料となっているリン光材料は,レアメタルを含有する有機金属化合物に限定されていることや青色発光が困難であるなどの問題点があり,新材料の開発が期待されていた.そこで本講演では,熱活性化遅延蛍光(TADF)による新しい発光機構を用いた次世代究極の次世代有機EL素子について紹介する. |
5. 有機EOポリマーによる光通信用高速スイッチ |
九州大:横山士吉 |
近年,高い電気光学(EO)特性を特徴としたポリマーを使った光導波路デバイスに関する研究開発が活発化しており,光変調器やスイッチへの応用では,低い半波長電圧や帯域特性の広帯域化につながることが期待されている.本講演では,特にEO ポリマーのポーリング電界効率を高めた導波路の作製,および高屈折率コアを用いた新しいEO ポリマー導波路について紹介する. |
6. 曲がる、書ける有機マイクロレーザー |
九州大:興 雄司 |
空間に分散して各種情報を分光画像情報として提供する超分散ユビキタスセンサーの基盤技術として、ディスポーザブル・プリンタブルレーザーの研究を行っている.本講演では、印刷技術により配置したDFBやマイクロキャビティーによりレーザーを構成することで、温度・曲げ・捻りなどの空間情報をセンシングするファイバーセンサーの新しい形式を紹介する. |
7. 有機単結晶発光トランジスタ |
早稲田大:竹延大志 |
従来のアモルファスもしくは多結晶の有機材料にはない,優れた伝導特性と熱的安定性という特徴をもつ有機半導体単結晶による新しい発光デバイスの研究を行っている.本講演では,有機単結晶を用いた両極性発光トランジスタと有機レーザーの現状と今後の展開について紹介する. |
8. プリンタブルフォトニクスによるバイオセンサー開発 |
大阪府大:遠藤達郎 |
ナノインプリントリソグラフィー技術でフォトニック結晶を作製し,その表面へ抗体を固定化した医療診断用バイオセンサーを開発することで,疾病関連マーカー分子の高感度な検出と定量化を実現している.インフルエンザウイルス検出を含む3つの事例をもとに,この高感度バイオセンサーの応用例を紹介する. |
9. 第18回微小光学国際会議(MOC’13)報告 |
早稲田大:中島啓幾 |
10月27日〜30日に東工大蔵前会館で開催された微小光学国際会議の概要,講演トピックおよび今後のMOCの計画について報告する. |
last update November 20, 2013 |